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あたしの甘い王子さま
第7章 ライバル君、登場
『パクッ』
と尖った唇を軽く食べられて、ペロリと舐められて距離ができた。
「じゃあ、晶がリップ塗ったら始めようか」
頬にすりすり、猫のように甘えて『充電完了』と呟いて会議用の机に向かう。
椅子に座りながらあたしのグロスがついた唇を親指でグイッと拭う部長。
もう、その仕草だけでドキドキしちゃったじゃない!
チークを塗らなくても赤く染まる頬を手の甲で押さえながら、抱き締めたままのファイルとポーチを机に置いた。
部長がファイルへと視線を落としたときに、背を向けて手鏡で確認しながら仕上げのグロスをのせる。
『ん~っパッ』と唇を重ね合わせて馴染ませたら終了。