この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
あたしの甘い王子さま
第7章 ライバル君、登場
――――――――――――――
―――――――――――
――――――――
「お疲れさまです、笹山さん。連絡ありがとうございます」
「松元部長に瀬上さん、いらっしゃい」
笑顔で出迎えてくれるのはパティシエの笹山さん。
ここのキッチンスペースはいつも甘い香りが漂い、作品によってはこの香りに耐えられず辛いときもある。
当たり前ですよね。
あたし以外にも、美味しい商品を考えて作り出す人がいるんだもの。
今日もチョコの甘~い香りがフルーツの香りと混じりあってる。
「瀬上さんにはツラい場所だよね~。さ、いつもの部屋に行こうか」
「すみません........いつも気を使っていただいて」