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あたしの甘い王子さま
第7章 ライバル君、登場

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「お疲れさまです、笹山さん。連絡ありがとうございます」


「松元部長に瀬上さん、いらっしゃい」


笑顔で出迎えてくれるのはパティシエの笹山さん。
ここのキッチンスペースはいつも甘い香りが漂い、作品によってはこの香りに耐えられず辛いときもある。


当たり前ですよね。
あたし以外にも、美味しい商品を考えて作り出す人がいるんだもの。


今日もチョコの甘~い香りがフルーツの香りと混じりあってる。


「瀬上さんにはツラい場所だよね~。さ、いつもの部屋に行こうか」


「すみません........いつも気を使っていただいて」




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