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孤城の中のお姫様
第3章 植松藍子(うえまつあいこ)〜東京私立S女子大2年生〜
清さんは続けた。
「藍さん…藍さんは倉田先生のこと、どうお想い?」
「私?私はとても素敵な方だと思うわ。お兄様より少し年上で、精悍なスポーツマンで、それでいて落ち着いていらして、私たちに解り易く、優しく丁寧に、英語を教えてくださるもの。」
「私も藍さんと同じよ。私、倉田先生のことをこの一年間想い続けてきたの。あの方と恋をしたいなんて…。」
私は少しショックを受けた。姉の清さんが、私と同じ想いを抱いていたことに…。
「どうしたの?藍さん…。藍さんも私と同じ想いなのね。だいたい分かっていたわ。だから、私、藍さんと、倉田先生を取りあったり、喧嘩をしたくなくて、今まで黙っていたの。」
「でも清さん、倉田先生は一人しかいないのよ。清さんが倉田先生をお好きなら、私は妹だから、遠慮しなければ…。」
「そんなこと言わないで藍さん。藍さんは私の大切な妹だし、遠慮なんかしてほしくない…。今まで、私たちは仲良しで、何でも共有してきたでしょ?」
「でも清さん、恋は共有できないわ。」
「藍さん、私はそうは思わないの。私と藍さんで倉田先生を恋人として共有してみない?」
思わぬ、姉の清さんからの提案だった。
「藍さん…藍さんは倉田先生のこと、どうお想い?」
「私?私はとても素敵な方だと思うわ。お兄様より少し年上で、精悍なスポーツマンで、それでいて落ち着いていらして、私たちに解り易く、優しく丁寧に、英語を教えてくださるもの。」
「私も藍さんと同じよ。私、倉田先生のことをこの一年間想い続けてきたの。あの方と恋をしたいなんて…。」
私は少しショックを受けた。姉の清さんが、私と同じ想いを抱いていたことに…。
「どうしたの?藍さん…。藍さんも私と同じ想いなのね。だいたい分かっていたわ。だから、私、藍さんと、倉田先生を取りあったり、喧嘩をしたくなくて、今まで黙っていたの。」
「でも清さん、倉田先生は一人しかいないのよ。清さんが倉田先生をお好きなら、私は妹だから、遠慮しなければ…。」
「そんなこと言わないで藍さん。藍さんは私の大切な妹だし、遠慮なんかしてほしくない…。今まで、私たちは仲良しで、何でも共有してきたでしょ?」
「でも清さん、恋は共有できないわ。」
「藍さん、私はそうは思わないの。私と藍さんで倉田先生を恋人として共有してみない?」
思わぬ、姉の清さんからの提案だった。