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あるマンションでの出来事
第5章 最後の人
「……え…確かに…そこには気付いてたけど…」
「そりゃ、そうだよね。部屋のインテリアが変わるなんて気づかない方がおかしいし。まぁ、何でこんな世界に迷い込んだのか、俺も考えてみたんだよね。誰かの都合のいいように動いているってことはさ、一人だけ主人公がいるんじゃないかって思ったんだ」
「……え…」
「つまりさ、俺が起こした騒ぎの中で一人だけ生き残った人物。その体に戻ることができる人物を、この世界は試しているんじゃないかってさ」
「………」
あまりにも飛びすぎた内容に、茉莉はただ、見つめることしか出来なかった。
けれど、心のどこかに、そうかもしれないと言う気持ちもある。だからこそ、否定することだけは出来なかった。
「俺が思うに、生き残った可能性があるのは、茉莉か、この男か…もしくは奇跡的に俺なのか。一番可能性を秘めていたのは茉莉だよ」
満面の笑みを浮かべ、佐伯は茉莉の胸元へ顔を埋めた。愛おしく舌を這わせ、先端を吸って刺激する。ビクつく度に、繋がったままの佐伯自身を締め付け、佐伯の口元から吐息が漏れる。
決して声を出さないように茉莉は口を閉めて耐えていた。そして、要の言葉を思い出す。
「そりゃ、そうだよね。部屋のインテリアが変わるなんて気づかない方がおかしいし。まぁ、何でこんな世界に迷い込んだのか、俺も考えてみたんだよね。誰かの都合のいいように動いているってことはさ、一人だけ主人公がいるんじゃないかって思ったんだ」
「……え…」
「つまりさ、俺が起こした騒ぎの中で一人だけ生き残った人物。その体に戻ることができる人物を、この世界は試しているんじゃないかってさ」
「………」
あまりにも飛びすぎた内容に、茉莉はただ、見つめることしか出来なかった。
けれど、心のどこかに、そうかもしれないと言う気持ちもある。だからこそ、否定することだけは出来なかった。
「俺が思うに、生き残った可能性があるのは、茉莉か、この男か…もしくは奇跡的に俺なのか。一番可能性を秘めていたのは茉莉だよ」
満面の笑みを浮かべ、佐伯は茉莉の胸元へ顔を埋めた。愛おしく舌を這わせ、先端を吸って刺激する。ビクつく度に、繋がったままの佐伯自身を締め付け、佐伯の口元から吐息が漏れる。
決して声を出さないように茉莉は口を閉めて耐えていた。そして、要の言葉を思い出す。