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あるマンションでの出来事
第1章 いつもと同じはずの日常
互いに唇を近づけ、激しく舌を絡ませキスを交わした。息も荒く、互いを求め合う。初めは戸惑っていた要もキスの快感に溺れ、ついに止まらなくなった指先は茉莉の体を刺激し始めた。
なぞるように体全体を指で確かめ、確実に性感帯は優しく刺激する。
ゾクゾクとする感覚に、茉莉の声が漏れ始めた。



「ん…はぁ…ん…」

「…ダメだよ、茉莉さん。そんな声出したら、俺…残りの理性も飛んじゃうよ…」

「でも…あ…ごめん…我慢できない…出ちゃうの…声…」



指だけで感じていた茉莉の体を、要はゆっくりと愛撫し始める。吸っては舐めて、舌を這わせ…首筋に到着する。
その瞬間に、茉莉の体がビクついた。



「や、だめ…そこ…」

「首筋、弱いの?」



そう言いながらも要は、キスでついばみながら舐めていた。
甘い声が部屋中に響き渡り、ついに、茉莉は首を振って涙を流した。



「ダメ…お願い…止めて…」

「そんな反応見せるのに止められないよ…茉莉さん…」

「……あ……さん…いらないよ」

「え?」

「茉莉って呼んで…ん…」

「茉莉…じゃ、俺のことも要って呼んでほしいな…」

「わ、わかった…要…ねぇ…私まだシャワー浴びてないよ…」

「今更逃げるの?」

「逃げるなんて…」

「じゃぁ、俺が洗ってあげるよ」

「え…」
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