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あるマンションでの出来事
第1章 いつもと同じはずの日常
「え…今日、そんなに暑くないよね…中途半端に玄関が開いてるのも不自然…」
特に夏でもない中途半端な気候時期。昼間の気温は高くはなるけれど、朝方の気温はまだまだ低い。そんな中、中途半端に開けられた玄関扉は目を引くには十分だった。
茉莉は足を止め、少しずつ中の様子を伺う。
自分の部屋と違う事は当然のこと。けれど、それがまた新鮮な感じに茉莉の瞳には映った。それから起こる好奇心が部屋の中へ、視線を先へ急がせる。
キィ…と扉の音が鳴るが、部屋の中からの音は不気味すぎるほど何もない。無音と言えば、それに近かった。
「お、おはようございます……す、その…すみません…」
もしかしたら誰かいるのかもしれない。茉莉は早くなる鼓動を抑えながら導かれるように中へ進んだ。
シンプルで整理整頓された、どこかのお店のインテリアのような部屋の中。
茉莉は足音を立てないようにそっと靴を脱ぎ、中へ入る。
「私…住居侵入してるよね、今…」
特に夏でもない中途半端な気候時期。昼間の気温は高くはなるけれど、朝方の気温はまだまだ低い。そんな中、中途半端に開けられた玄関扉は目を引くには十分だった。
茉莉は足を止め、少しずつ中の様子を伺う。
自分の部屋と違う事は当然のこと。けれど、それがまた新鮮な感じに茉莉の瞳には映った。それから起こる好奇心が部屋の中へ、視線を先へ急がせる。
キィ…と扉の音が鳴るが、部屋の中からの音は不気味すぎるほど何もない。無音と言えば、それに近かった。
「お、おはようございます……す、その…すみません…」
もしかしたら誰かいるのかもしれない。茉莉は早くなる鼓動を抑えながら導かれるように中へ進んだ。
シンプルで整理整頓された、どこかのお店のインテリアのような部屋の中。
茉莉は足音を立てないようにそっと靴を脱ぎ、中へ入る。
「私…住居侵入してるよね、今…」