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あるマンションでの出来事
第2章 変わり始める
「ひゃっ!!」
間抜けとも思える声をあげ、茉莉は要がいる方向へ思い切り顔を向けた。
「え…?」
ガッチリとした体つき、短髪でキリっとした瞳が印象の男の人が、茉莉の目の前にいた。
茉莉の知っている要は、中肉中背で髪の毛はいつもワックスで整えている。二重瞼で目は大きい。その要が目の前にいると思っていた茉莉は、頭が突然のことに混乱して体が固まったまま言うことをきかない。
震える腕に力を込め、何とか立ち上がろうとした時、瞬時に男に腕を掴まれ、茉莉はそのまま男の胸の中へ納まった。
「ちょっ…や、やめ…誰なんですか!?」
「………やっと会えたね…」
「え…」
「ずっと待ってたんだ。一人になるの…やっとこうして二人で会えた」
男の言葉に、茉莉から血の気が引いていく。
鼓動は早くなり、男から視線を逸らしたくても逸らすことができない。
目を合わせた状態のまま、茉莉は必死に抵抗を続けた。
間抜けとも思える声をあげ、茉莉は要がいる方向へ思い切り顔を向けた。
「え…?」
ガッチリとした体つき、短髪でキリっとした瞳が印象の男の人が、茉莉の目の前にいた。
茉莉の知っている要は、中肉中背で髪の毛はいつもワックスで整えている。二重瞼で目は大きい。その要が目の前にいると思っていた茉莉は、頭が突然のことに混乱して体が固まったまま言うことをきかない。
震える腕に力を込め、何とか立ち上がろうとした時、瞬時に男に腕を掴まれ、茉莉はそのまま男の胸の中へ納まった。
「ちょっ…や、やめ…誰なんですか!?」
「………やっと会えたね…」
「え…」
「ずっと待ってたんだ。一人になるの…やっとこうして二人で会えた」
男の言葉に、茉莉から血の気が引いていく。
鼓動は早くなり、男から視線を逸らしたくても逸らすことができない。
目を合わせた状態のまま、茉莉は必死に抵抗を続けた。