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あるマンションでの出来事
第2章 変わり始める
「やめて!!…離して…やぁっ!!」
「どうして?なんでそういうこと言うの?」
「どうしてって…私、あなたのこと知らない!誰!?初めて会ったじゃない!なんでこんなこと…」
「初めて…?茉莉には俺の事が知らない人に見えるの?」
「……な、なに…?やだ…」
話が通じない相手に抱きしめられ、近くで顔を合わせている状況は怖い以外何もない。抵抗を続けても、力ではかなわず、結局は男の腕の中で納まったままだった。
「そっか…残念だな…」
「……お願い…離して…あなた…誰なの…?」
「……誰…そうだな…茉莉が好きに呼んでよ。それが名前」
「え…?何…それ…もう、嫌…離してよ…」
恐怖のあまりに、茉莉の瞳から涙がこぼれる。男は茉莉の涙に少しだけ反応すると、寂しそうな表情を浮かべ、茉莉の涙を手で拭った。
「どうして?なんでそういうこと言うの?」
「どうしてって…私、あなたのこと知らない!誰!?初めて会ったじゃない!なんでこんなこと…」
「初めて…?茉莉には俺の事が知らない人に見えるの?」
「……な、なに…?やだ…」
話が通じない相手に抱きしめられ、近くで顔を合わせている状況は怖い以外何もない。抵抗を続けても、力ではかなわず、結局は男の腕の中で納まったままだった。
「そっか…残念だな…」
「……お願い…離して…あなた…誰なの…?」
「……誰…そうだな…茉莉が好きに呼んでよ。それが名前」
「え…?何…それ…もう、嫌…離してよ…」
恐怖のあまりに、茉莉の瞳から涙がこぼれる。男は茉莉の涙に少しだけ反応すると、寂しそうな表情を浮かべ、茉莉の涙を手で拭った。