この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
あるマンションでの出来事
第2章 変わり始める
「そうか…知らないか…」

「…ごめん…なさい…」

「いや、謝ることじゃない。俺は…茉莉の隣人だよ」

「え…隣の人…?」

「そう、何度か挨拶交わしたけど覚えてなかったか…」

「………ごめんなさい…」

「いや、いい」



見える大きな背中から寂しさが茉莉には伝わってきたように思えた。そっと茉莉は手を伸ばし、男の背中をゆっくりとさする。
くすぐったいのか、男は小さく反応を示すと、振り向き茉莉の手を取って自身の頬に持って行った。

じわじわと手のひらから伝わってくる男の体温が、何とも言えないくらい優しく感じられた。



「俺は佐伯、佐伯柚(さえき ゆう)だよ」

「佐伯…さん…」

「そう。覚えた?」

「うん…そりゃ…」

「覚えるか…こんなことしてたら…」

「こんなことって…確かにそうだけど、どうして私を…?その前に何で私はここにいるの?昨日…そう、昨日は…」



今が朝だと言うことは、茉莉の中にある記憶は昨日だということになる。昨日の事を思い出すために、茉莉は一つずつ頭の中を整理することにした。
/104ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ