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あるマンションでの出来事
第2章 変わり始める
「…これから先に進んだとしても、私、会社への道が分からない」



これが答えだった。
不安でいっぱいになった茉莉は、その場に座り込み、震える手を必死に抑え込んだ。
滲む汗は一筋になって頬を伝う。



「何、なんで…こんな急に…なんで?」



今まで疑問にも思わなかったことが、急に全て襲い掛かる。なぜ、急に現実に引き戻されるように不安に襲われたのか、突然思ったのか、茉莉自身も分からない。
ただ分かったことは、茉莉はここから出ることができないと言うことだった。

そんな不安でいっぱいの茉莉を後ろから優しく抱きしめる人物がいた。



「佐伯…さん…?」

「そうだよ」

「ねぇ、私、本当に毎日会社に行ってたの?」

「………さぁ…どうなんだろうね。会社の記憶があるんだったら、行ってたんじゃないかな…」

「私、受付の仕事なの?」

「それは、茉莉自身が認めたことでしょ」

「……そうだけど…自身が持てなくて…外に出たら、どうやって会社に行ったらいいのか分からないの」
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