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あるマンションでの出来事
第2章 変わり始める
「…そっか…」
「ねぇ、私本当に仕事してた?」
「…してたよ」
「何の仕事?」
「それは…分からない…」
「…分からないの…?」
「だって…俺は昨日まで、ただの隣人だったから…」
「……あ…」
「ごめん、役に立てなくて」
「ううん、こっちこそごめん。問い詰めるようなことして…」
「部屋に戻る?」
「…うん。そうする…」
佐伯に支えられながら立ち上がった茉莉は、力が入らない足を引き摺らせながら自分の部屋へと帰る。
パタンと玄関の扉が閉まる音を聞いた途端に、茉莉はその場に崩れ落ちた。
咄嗟に佐伯が茉莉を抱えたため、床へのダメージはなかった。
「茉莉!!」
「………あ…ご、ごめんなさい…体に力が入らなくて…」
「………」
佐伯は茉莉の体を抱えると、ベッドへと茉莉を運んだ。
意識はあるのに、力が入らないためか、ぐったりとしている。
揺れる景色の中、茉莉は様々なことを考えていた。
「ねぇ、私本当に仕事してた?」
「…してたよ」
「何の仕事?」
「それは…分からない…」
「…分からないの…?」
「だって…俺は昨日まで、ただの隣人だったから…」
「……あ…」
「ごめん、役に立てなくて」
「ううん、こっちこそごめん。問い詰めるようなことして…」
「部屋に戻る?」
「…うん。そうする…」
佐伯に支えられながら立ち上がった茉莉は、力が入らない足を引き摺らせながら自分の部屋へと帰る。
パタンと玄関の扉が閉まる音を聞いた途端に、茉莉はその場に崩れ落ちた。
咄嗟に佐伯が茉莉を抱えたため、床へのダメージはなかった。
「茉莉!!」
「………あ…ご、ごめんなさい…体に力が入らなくて…」
「………」
佐伯は茉莉の体を抱えると、ベッドへと茉莉を運んだ。
意識はあるのに、力が入らないためか、ぐったりとしている。
揺れる景色の中、茉莉は様々なことを考えていた。