この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
あるマンションでの出来事
第2章 変わり始める
昨日まではベージュだったはずの家具が、今は黒になっている。
確かに、昨日まで501号室には人が住んでいた。その中にいた女の人は…死んでいた…。
このマンションにいる間の事は大方覚えているが、外に出た記憶はない。
自分の勤めている会社について不明な点ばかり。


そもそも自分は…。


疑問だらけの現状に、茉莉は自身の事について疑問を抱いた。



「ねぇ、佐伯さん…」

「何?」



佐伯は茉莉をベッドに横たえると、静かに隣に座っていた。
茉莉を見つめる目は心配そうに、そして愛しそうな切ない影があった。

心に突き刺さるような切なさに、茉莉は息を飲み、質問を続けた。



「私は茉莉で合ってる?」

「どうしたの、急に。茉莉は茉莉だよ」

「だって、何かが変わっていくの。しかも、それに気づかずにいた自分がいる。もしかしたら私も…どこかで変わっているかもしれないって思ったら…怖くて…」

「…茉莉は茉莉だよ。これは、俺と茉莉の彼氏がいる限り変わらないよ」

「…え?」

「だから大丈夫。茉莉は何も変わってないから安心して」

「……」
/104ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ