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あるマンションでの出来事
第3章 動き出す
「リップ…何でベージュになってるの…?」
茉莉が普段使うリップは淡いピンク系だった。それが、ベージュ系のリップに変わっている。
ベージュは、茉莉にとって使いどころが難しく滅多なことでは選ばない色だった。
その苦手な色がポーチの中に入っている。
“ベージュの家具…俺好きだったのに…”
こう言った人物が茉莉の脳裏によぎった。
「佐伯さん…」
茉莉は立ち上がり、私服に着替えると玄関を飛び出し、隣のインターフォンを鳴らした。
昨日まではあった淡いピンク系のリップがベージュに変わったのは佐伯の仕業に違いないと思った為だ。
「佐伯さん!」
応答を待たずにドアを叩く茉莉。あまりの騒々しさに苛立ったのか、佐伯の部屋の中から大きな音を立て、茉莉の訪問に応じた。
茉莉が普段使うリップは淡いピンク系だった。それが、ベージュ系のリップに変わっている。
ベージュは、茉莉にとって使いどころが難しく滅多なことでは選ばない色だった。
その苦手な色がポーチの中に入っている。
“ベージュの家具…俺好きだったのに…”
こう言った人物が茉莉の脳裏によぎった。
「佐伯さん…」
茉莉は立ち上がり、私服に着替えると玄関を飛び出し、隣のインターフォンを鳴らした。
昨日まではあった淡いピンク系のリップがベージュに変わったのは佐伯の仕業に違いないと思った為だ。
「佐伯さん!」
応答を待たずにドアを叩く茉莉。あまりの騒々しさに苛立ったのか、佐伯の部屋の中から大きな音を立て、茉莉の訪問に応じた。