この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
あるマンションでの出来事
第3章 動き出す
「何、何!?びっくりするんだけど…思い切りテーブルに躓いたし」



右足指を片方の手で押さえ、眉間に皺を寄せたまま佐伯は茉莉に応答していた。何事も無かったかのような、ゆっくりとした雰囲気に茉莉の苛立ちは更に募る。



「びっくりするのはこっち!嫌がらせするの止めてください!私のリップ返して!」

「は?リップ?俺、持ってないけど…?」

「嘘つかないで…これ、返すから…」



茉莉は佐伯の手にベージュのリップを無理やり握らせた。佐伯は手にあるリップを見ると、ため息を漏らし真顔で茉莉を見ていた。



「俺、本当に知らないから。確かにベージュの家具は好きだけど、俺、別にベージュの色が好きと言うわけじゃないよ」

「え…?」

「俺、リップはピンク系が好きだから」

「………」



嘘を言っているようには思えない雰囲気に、茉莉は困惑していた。
佐伯ではないなら、他に考えられる人物はいない。
/104ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ