この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
あるマンションでの出来事
第3章 動き出す
「で、でも…他に思い当たる人がいないから…」

「でも、俺は違う」

「で、でも…」

「違うから」

「………」

「……一つだけ教えてあげるよ」

「…?」

「ここはいつもの日常とは違う。それはもう茉莉も感付いているんだろ?そのリップはその一つだよ」



気のせい、夢かもしれない、そう心の中で片づけていたことが今、現実問題として立ちはだかっていることに茉莉は気付いた。
リップも、家具も、気のせいではなく本当に変わっていたと言うことだった。

マンションから出ることが出来ず、自分自身の仕事の事も思い出せない。今では自分の部屋のインテリアが本当はどうだったのかさえも分からない。

全て誰かに振り回されているような感じだった。


あまりの恐怖に、茉莉の手が震え出す。
佐伯は、茉莉の手を取ると、思い切り自分の部屋の中へ引っ張った。
カラカラと音を立て、ベージュのリップが落ちる。
/104ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ