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あるマンションでの出来事
第3章 動き出す
「茉莉、こんなに汚して…気持ちよかった?」
「はぁ…はぁ…」
「答えられないか…」
「……」
「まぁ、現にこうやって俺に身を任せているんだから、良かったんだろうね」
佐伯の言葉に顔を上げるが、力を失った体が言うことを聞かない。
少し怒りが込められた茉莉の視線に、佐伯は肩を竦め、茉莉の頭を撫でた。
「茉莉、このマンションを調べてみるといいよ」
「………」
「そしたらきっと、毎日の過ごし方が分かる」
「……毎日の過ごし方?」
「そう。茉莉は、このマンションから出れない。でもね、それは俺もなんだよ」
「え?…佐伯さんも?」
「そう。俺も」
「きっとこのマンションに住んでる人は皆マンションから出れないんだ」
「え…じゃぁ…」
「そう、きっと茉莉の彼氏もね」
「……じゃぁ、彼は…一体…今どこにいるの?」
「はぁ…はぁ…」
「答えられないか…」
「……」
「まぁ、現にこうやって俺に身を任せているんだから、良かったんだろうね」
佐伯の言葉に顔を上げるが、力を失った体が言うことを聞かない。
少し怒りが込められた茉莉の視線に、佐伯は肩を竦め、茉莉の頭を撫でた。
「茉莉、このマンションを調べてみるといいよ」
「………」
「そしたらきっと、毎日の過ごし方が分かる」
「……毎日の過ごし方?」
「そう。茉莉は、このマンションから出れない。でもね、それは俺もなんだよ」
「え?…佐伯さんも?」
「そう。俺も」
「きっとこのマンションに住んでる人は皆マンションから出れないんだ」
「え…じゃぁ…」
「そう、きっと茉莉の彼氏もね」
「……じゃぁ、彼は…一体…今どこにいるの?」