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あるマンションでの出来事
第4章 6階と7階
「佐伯…さん…?」
赤くなった手を力なく重力のままに垂らしていた佐伯は、茉莉の声に静かに反応を示した。
ゆっくりと振り向き、茉莉と視線を合わせる。
静かに口角を上にあげ、笑みを浮かべた佐伯の表情に、茉莉は寒気を覚えた。
「大丈夫?茉莉、何もされて…」
佐伯の視線が茉莉の下半身へ向けられる。視線を感じた茉莉は瞬時に体勢を整え、情事後の跡を隠した。
何かを察した佐伯は、すぐにしゃがみこむと、茉莉を押し倒し、足を広げ、何が起こったのかを把握した。
「このやろ…」
低く心臓に響くような声を震わせた佐伯は、横たわる男へ向かうと、何度も拳を力強く振り下ろし続けた。殴られる度に、鈍い声を出しながら涙を流す男。痛みを存分に味わった男は、ついに静止を懇願し始めた。
「や、やめ…」
「はぁ?止める?何で?逆に聞きたいんだけど」
赤くなった手を力なく重力のままに垂らしていた佐伯は、茉莉の声に静かに反応を示した。
ゆっくりと振り向き、茉莉と視線を合わせる。
静かに口角を上にあげ、笑みを浮かべた佐伯の表情に、茉莉は寒気を覚えた。
「大丈夫?茉莉、何もされて…」
佐伯の視線が茉莉の下半身へ向けられる。視線を感じた茉莉は瞬時に体勢を整え、情事後の跡を隠した。
何かを察した佐伯は、すぐにしゃがみこむと、茉莉を押し倒し、足を広げ、何が起こったのかを把握した。
「このやろ…」
低く心臓に響くような声を震わせた佐伯は、横たわる男へ向かうと、何度も拳を力強く振り下ろし続けた。殴られる度に、鈍い声を出しながら涙を流す男。痛みを存分に味わった男は、ついに静止を懇願し始めた。
「や、やめ…」
「はぁ?止める?何で?逆に聞きたいんだけど」