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あるマンションでの出来事
第4章 6階と7階
「部屋まで送るから、風呂に入って綺麗にしたほうがいい」
「………」
そう言うと、玄関扉を開け茉莉を外に出した。
その後ろを佐伯が着いていこうとした時、背後から男の掠れた声が響いた。
「はは…その女よかったぜぇ…あの顔見ただけでイキそうだった……はぁ…どうせ…死ぬんだ。なら……最後の記念にはいいだろ…」
男が全てを話し終えた頃、佐伯は黙って踵を返すと、男がいる脱衣所に向かい茉莉の視界から消えた。鈍い音が何度も響き、次第に男の呼吸音も無くなった。
「望み通り、死なせてやるよ」
佐伯の一言の後、もう一度鈍い音が響く。それを最後に、佐伯は脱衣所から姿を現した。
「………」
そう言うと、玄関扉を開け茉莉を外に出した。
その後ろを佐伯が着いていこうとした時、背後から男の掠れた声が響いた。
「はは…その女よかったぜぇ…あの顔見ただけでイキそうだった……はぁ…どうせ…死ぬんだ。なら……最後の記念にはいいだろ…」
男が全てを話し終えた頃、佐伯は黙って踵を返すと、男がいる脱衣所に向かい茉莉の視界から消えた。鈍い音が何度も響き、次第に男の呼吸音も無くなった。
「望み通り、死なせてやるよ」
佐伯の一言の後、もう一度鈍い音が響く。それを最後に、佐伯は脱衣所から姿を現した。