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あるマンションでの出来事
第4章 6階と7階
「っ…はぁ…ん…」



何とも言えない刺激が口内から全身へと麻痺の感覚を植え付けていく。要の舌先は止めることなく茉莉へ刺激を与え続ける。それは時折、声を出さずにはいられないほどの快感を脳に届かせ、本能が体を要へ差し出す。力を失った茉莉の体を、要は躊躇なく温かくゆっくりと撫で、洋服をめくり上げていった。

下着のホックを外し、はじけ飛ぶ下着から除く温かな乳房。先端は固く上を向き、刺激を与えれば、細いウエストを跳ねさせながら色気のある声を響かせる。膨らみのある部分から、ゆっくりと揉みしだき、先端を舌先で転がす。その度に聞こえる声が、要の感情を刺激する。荒くなる呼吸は次第に重なり合い、茉莉と要は目を閉じたまま激しいキスを繰り返していた。茉莉の手は要の背中と下半身を感じ、要の手は、白く温かな乳房と、ねっとりと痙攣を繰り返す下半身を感じていた。

訪れるかもしれない快感を脳裏に描きながら、茉莉は疼く体に身を任せ、要は茉莉の荒い呼吸と誘うような表情に、猛る自身を茉莉の熱い箇所に充てた。

待っていたかのように、すんなりと要の固いモノは茉莉の中へ入っていった。熱く、ねっとりと、そして自身を刺激する窮屈さに、要の表情は、すぐに猛々しく男らしい表情に変わった。

回数を重ねるごとに、打ち付ける力強さが変わっていく。

休む間もなく刺激される下半身と脳に、茉莉は、時折意識を失いながらも要との時間を何度も感じた。
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