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愛の結晶(笑)
第2章 愛が実を結ぶ。

三ヶ月なんてあっというまだと思うけれど、それは何事もなく平凡に過ごした場合の話だ。
妊娠したレイシィと暮らすのは決して楽じゃなかった。彼は、腹が大きくなるまでは学校へ通うつもりらしいが、毎日ぼぅっとしていて勉強に身が入っていない。
うとうとすることが多くなり、なにも知らないまわりの奴らにからかわれる。
「レイは最近寝不足なんだよ。そっとしておいてやれって」 俺にできるのはフォローすることくらいだ。
レイシィは、実際寝ても寝ても寝たりないくらいいつも眠そうだった。つわりで食事が取れていないせいかもしれない。何を口にしても吐いてしまい、いつもつらそうだ。
「カナト…。おなかすいてるのになにも食べられないよ……」
潤んだ目で言われて、俺は彼の身体をただ抱き締めて撫でる。もともと華奢なのにますます細くなっている。妊娠したら二人ぶん食えと言われるが、レイシィは子供を育てる気はないのでそんな忠告、守らない。俺も腹の中のやつはどうでもいいけど、大切な彼が弱るのはつらかった。
まだ見た目には分からないから、内科へ連れていって点滴を受けさせる。その栄養だけで彼は命を保っていた。
妊娠したレイシィと暮らすのは決して楽じゃなかった。彼は、腹が大きくなるまでは学校へ通うつもりらしいが、毎日ぼぅっとしていて勉強に身が入っていない。
うとうとすることが多くなり、なにも知らないまわりの奴らにからかわれる。
「レイは最近寝不足なんだよ。そっとしておいてやれって」 俺にできるのはフォローすることくらいだ。
レイシィは、実際寝ても寝ても寝たりないくらいいつも眠そうだった。つわりで食事が取れていないせいかもしれない。何を口にしても吐いてしまい、いつもつらそうだ。
「カナト…。おなかすいてるのになにも食べられないよ……」
潤んだ目で言われて、俺は彼の身体をただ抱き締めて撫でる。もともと華奢なのにますます細くなっている。妊娠したら二人ぶん食えと言われるが、レイシィは子供を育てる気はないのでそんな忠告、守らない。俺も腹の中のやつはどうでもいいけど、大切な彼が弱るのはつらかった。
まだ見た目には分からないから、内科へ連れていって点滴を受けさせる。その栄養だけで彼は命を保っていた。

