この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
彼は天然記念物
第2章 鈍感
直樹side

言えない
言えるわけないだろ?

「どうせ届かないのなら傷付く必要はない」

そう言ったのは兄貴だろ?
言えば良かった?
話して、分かってくれたか?

「クソッ…」

廊下にへたり込むと同時に聞こえるおっとりとした口調の声。

「直樹…有舂兄に言ったの?」

「……雪久……ううん。お前俺の気持ち知ってたのかよ?」

「うん。」

相変わらず……

「そういうところだけ鋭いのな…」

「よく言われるよ~…………ま、有舂兄なりに苦しいんだと思うよ~?だから、いっそのこと言っちゃったら~?」

雪久の言うとおりだ。

有舂兄は母さんと父さんが死んで、一番辛いのに、一番俺達のことを理解しようと努力してくれた。
その有舂兄に隠し事をするのは非常に辛い……。

「……あぁ………ちゃんと言うよ……」

「頑張ってね~……あ…あと、ご飯出来たよ~」

雪久そう言って手を振りながら下に下りていった。



……タイムリミットは二週間。
この間に絶対に言おう。





/32ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ