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彼は天然記念物
第3章 動機

涼太side
「やってしまったーーー!!!」
教室に響く俺の声。
今日昼休み会いに行くの忘れてた………
「あうあ…あ…ぁぁぁぁぁぁ…」
今日こそ……今日こそって思ってたのに!
「涼太ぁ?大丈夫ぅ?」
落胆する俺にちやほやと寄ってくる尻軽女たち。
「…………大丈夫じゃない」
「ンフフ…慰めてあげよっか?」
いつもならノリノリでのる誘いも今ではうざったくてムカムカする。
「わりぃ、今日はパスするわ」
トホホ~とでも効果音が出そうな気分だ。
下駄箱から靴を取り出して靴べらを使いながら履く。
なんか最近頭の中がアイツのことで一杯だ……
慣れっこの帰り道。
俺に向かって伸びる影を目で追っていくと、三人で歩いてるみたいだった。
二人が先頭で……カップルだな。
後ろは……………ん、なんかアイツっぽい………あれ!?曲がった!
迷わずに追い掛けていく。夕日に照らされる後ろ姿は惚悦モノだ。
薄い茶髪はオレンジ色に染まって輝いてる。
早く顔が見たい。
「おい!!そこのお前ーッ」
声をかけるとやっと振り返った。
「……やっぱりお前だったのか…!」
目の前で立ち止まる男は、一目惚れしたアイツ。
気のせいか瞳が潤んでる気がする。
「やってしまったーーー!!!」
教室に響く俺の声。
今日昼休み会いに行くの忘れてた………
「あうあ…あ…ぁぁぁぁぁぁ…」
今日こそ……今日こそって思ってたのに!
「涼太ぁ?大丈夫ぅ?」
落胆する俺にちやほやと寄ってくる尻軽女たち。
「…………大丈夫じゃない」
「ンフフ…慰めてあげよっか?」
いつもならノリノリでのる誘いも今ではうざったくてムカムカする。
「わりぃ、今日はパスするわ」
トホホ~とでも効果音が出そうな気分だ。
下駄箱から靴を取り出して靴べらを使いながら履く。
なんか最近頭の中がアイツのことで一杯だ……
慣れっこの帰り道。
俺に向かって伸びる影を目で追っていくと、三人で歩いてるみたいだった。
二人が先頭で……カップルだな。
後ろは……………ん、なんかアイツっぽい………あれ!?曲がった!
迷わずに追い掛けていく。夕日に照らされる後ろ姿は惚悦モノだ。
薄い茶髪はオレンジ色に染まって輝いてる。
早く顔が見たい。
「おい!!そこのお前ーッ」
声をかけるとやっと振り返った。
「……やっぱりお前だったのか…!」
目の前で立ち止まる男は、一目惚れしたアイツ。
気のせいか瞳が潤んでる気がする。

