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それでも大好きなんだーっ!
第1章 彼女はうさこ
静まり返るカフェ内。

皆それぞれに複雑な表情をしながら、翼とうさこを見ていた。


「ごめん、うさこ。今日はコレクション増やしてあげられないみたい」

困ったように笑う翼に、うさこはブンブンと首を横に振った。


「もうかなりたくさん溜まっているので、今日はデータ管理に勤しみます」

「へぇ…俺も一度じっくり見てみたいな」

そう言って、翼はうさこの隣の席へ腰掛ける。


(ち、近くで見ると眩いくらいのイケメン♡)

うさこの胸がドキドキと忙しくなる。

(しかも、なんかいい匂いするし…)

クンクンと、うさこの鼻が翼の首元へ引き寄せられていく。

(あー…間近でつーくんの裸を拝みたい!写メりたい!)

欲望に流されたうさこの手が、翼のポロシャツのボタンに触れた。


「うさこ?」

翼の声にハッと我に返ったうさこ。

「じゃ、じゃあ!今日はうちへ来ませんか⁉︎ 」

思わず欲望に走った自分に、焦ったうさこはそう叫んでいた。


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