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それでも大好きなんだーっ!
第6章 もあちゃんとくるみちゃん

「あとぉ、もう一人…私とうさちゃんの ”友達” でぇ…」
”友達” という単語を強調して、くるみは甘えたような声で言って後ろを振り返る。
「あああああの!きっ、昨日は……っ」
くるみの後ろから、もあがおずおずと顔を出す。昨日突発的にしてしまった誘惑と、うさこへの暴言。それがあるからどこかバツが悪い。
「あー…昨日の……」
「はっ、はい!あの、池野 もあです!き、昨日はすみませんでした」
とりあえず謝ってしまおう!もあはガバッと大袈裟に頭を下げる。
うさこと同じ1年の池野 もあ。
体型も性格もまるで子供。
イケメンアイドルが大好きで、翼のことは手の届くアイドルのように思っていた。
─────……「協力して」
先ほど、もあちゃんに言われた言葉だ。
「許して欲しいんでしょ?協力してよ」
「……協力……?」
「そう。私、伊久美先輩のことがずーっと好きだったの!うさこと友達になったのも、伊久美先輩に付け入る隙を狙うためなのよ!」
まだ異性と付き合ったことのないもあ。脳内恋愛ばかりのもあは、パステルピンクな想像しか出来ない。
自分の気持ちが何より一番。うさこが傷付いているだなんて想像すら出来ず、とにかく くるみ に翼を先取りされないようにとそればかり考えていた。
(友達って何だろう……ああ、今なら切ないポエムが書けるかも……)
先ほどのもあの言葉を思い出し、うさこの瞳に涙が溢れる。
「うさこ?」
心配を含んだ翼の声に、うさこは慌てて顔を上げて無理矢理に微笑んだ。
「あのね、もあちゃんとくるみちゃんね、つーくんが好きなんだって!それでね、つーくんに……」
そこまで言って言葉が詰まる。
もあとくるみからは恐ろしいくらい睨まれているけれど、それ以上は言葉に出来ない。
(私以外とエッチしないって約束してくれた。私を好きと言ってくれた……つーくんを苦しめるようなこと……言いたくないよ……)
”友達” という単語を強調して、くるみは甘えたような声で言って後ろを振り返る。
「あああああの!きっ、昨日は……っ」
くるみの後ろから、もあがおずおずと顔を出す。昨日突発的にしてしまった誘惑と、うさこへの暴言。それがあるからどこかバツが悪い。
「あー…昨日の……」
「はっ、はい!あの、池野 もあです!き、昨日はすみませんでした」
とりあえず謝ってしまおう!もあはガバッと大袈裟に頭を下げる。
うさこと同じ1年の池野 もあ。
体型も性格もまるで子供。
イケメンアイドルが大好きで、翼のことは手の届くアイドルのように思っていた。
─────……「協力して」
先ほど、もあちゃんに言われた言葉だ。
「許して欲しいんでしょ?協力してよ」
「……協力……?」
「そう。私、伊久美先輩のことがずーっと好きだったの!うさこと友達になったのも、伊久美先輩に付け入る隙を狙うためなのよ!」
まだ異性と付き合ったことのないもあ。脳内恋愛ばかりのもあは、パステルピンクな想像しか出来ない。
自分の気持ちが何より一番。うさこが傷付いているだなんて想像すら出来ず、とにかく くるみ に翼を先取りされないようにとそればかり考えていた。
(友達って何だろう……ああ、今なら切ないポエムが書けるかも……)
先ほどのもあの言葉を思い出し、うさこの瞳に涙が溢れる。
「うさこ?」
心配を含んだ翼の声に、うさこは慌てて顔を上げて無理矢理に微笑んだ。
「あのね、もあちゃんとくるみちゃんね、つーくんが好きなんだって!それでね、つーくんに……」
そこまで言って言葉が詰まる。
もあとくるみからは恐ろしいくらい睨まれているけれど、それ以上は言葉に出来ない。
(私以外とエッチしないって約束してくれた。私を好きと言ってくれた……つーくんを苦しめるようなこと……言いたくないよ……)

