この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
それでも大好きなんだーっ!
第6章 もあちゃんとくるみちゃん
「あとぉ、もう一人…私とうさちゃんの ”友達” でぇ…」

”友達” という単語を強調して、くるみは甘えたような声で言って後ろを振り返る。


「あああああの!きっ、昨日は……っ」

くるみの後ろから、もあがおずおずと顔を出す。昨日突発的にしてしまった誘惑と、うさこへの暴言。それがあるからどこかバツが悪い。

「あー…昨日の……」

「はっ、はい!あの、池野 もあです!き、昨日はすみませんでした」

とりあえず謝ってしまおう!もあはガバッと大袈裟に頭を下げる。

うさこと同じ1年の池野 もあ。
体型も性格もまるで子供。
イケメンアイドルが大好きで、翼のことは手の届くアイドルのように思っていた。


─────……「協力して」


先ほど、もあちゃんに言われた言葉だ。

「許して欲しいんでしょ?協力してよ」

「……協力……?」

「そう。私、伊久美先輩のことがずーっと好きだったの!うさこと友達になったのも、伊久美先輩に付け入る隙を狙うためなのよ!」

まだ異性と付き合ったことのないもあ。脳内恋愛ばかりのもあは、パステルピンクな想像しか出来ない。

自分の気持ちが何より一番。うさこが傷付いているだなんて想像すら出来ず、とにかく くるみ に翼を先取りされないようにとそればかり考えていた。


(友達って何だろう……ああ、今なら切ないポエムが書けるかも……)

先ほどのもあの言葉を思い出し、うさこの瞳に涙が溢れる。

「うさこ?」

心配を含んだ翼の声に、うさこは慌てて顔を上げて無理矢理に微笑んだ。


「あのね、もあちゃんとくるみちゃんね、つーくんが好きなんだって!それでね、つーくんに……」

そこまで言って言葉が詰まる。

もあとくるみからは恐ろしいくらい睨まれているけれど、それ以上は言葉に出来ない。

(私以外とエッチしないって約束してくれた。私を好きと言ってくれた……つーくんを苦しめるようなこと……言いたくないよ……)


/162ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ