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それでも大好きなんだーっ!
第7章 多佳子さんとライトくん
”助けて!” なんて叫ばれて、翼はギョッとして夏帆を振り返る。

「え?うさこ?」

振り返った先には、

「もう!離れなさい!」

らしからぬ苛立った声でうさこを引き剥がそうと腕を振る夏帆の姿と、

「ねぇ様♡一生着いていきます♡」

うっとりとした視線を夏帆に向け、その腕に張り付くうさこの姿。


そんな2人から距離を取る様に、翼の周りを囲んでいた女の子たちが一歩ずつ後ずさる。

彼女たちの対応に困っていた翼は少しだけホッとした様子で、夏帆にしがみ付くうさこの腕を引いた。


「……何があったの?」

相手は夏帆。確かに魅力的だが、うさこにとっては同性だ。

それなのに、こんなにうっとりとした瞳で夏帆を見つめるうさこを見ると、何だか面白くない。

翼はうさこの腕を強めに引いて夏帆から引き剥がし、自身の腕の中へとその小さな身体を閉じ込めた。


「夏帆ねぇ様が私を助けてくれて……カッコ良かったです♡」

「やめてよ!私は、あなたと仲良くするつもりはない!」

うさこの前では夏帆もペースを乱されるらしい。詳しい説明がないままに騒ぎ続けるうさこと夏帆に、翼の口元が緩んだその時、

「や〜っと見つけた♡」

背後から聞こえた声の主に、翼の腕がぐいっと引かれた。

翼の腕の中で一緒に後ろへ引かれたうさこが眉間に皺を寄せる。


翼のセフレの中で一番厄介な女王様。

「……多佳子?」

よろけた翼の腕に身体を絡み付けた多佳子は、もう一方の翼の腕に抱かれるうさこをキッと睨みつけた。


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