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それでも大好きなんだーっ!
第7章 多佳子さんとライトくん
”学内一の悪女” 
不名誉なその呼び名が多佳子に付けられた理由は、いつも数人のイケメンを侍らせているからというだけではない。


”悪女と男を取り合った子、風俗まで身を落としたんだって!”

”父親の権力を笠に着て、教授までも脅してるんだって”

多佳子に纏わる噂は事欠かない。


勝気な性格と、大きな権力を持った父親。
わざとらしく諂い、多佳子の意思に反し、まるで女王様の様に扱ってきたのは周りの人間たちだ。

多佳子の前では笑顔で機嫌を取り、陰ではあることないこと吹聴する。そんな周りにうんざりし、女王様を気取ることで周りを見下していた。

ますます嫌われる筈のそれが、翼の目には興味深い女だと映った。

周りの意見に左右されない ”多佳子自身” を瞳に映してくれたのは、翼が初めてだった。

その瞳に自分だけを映して欲しくて、周りを押し退ける為に利用したのは ”学内一の悪女” という立場。

手に入ったのは身体だけ。いつの間にか、翼の隣にはチンチクリンな女がいた。


「翼♡ 今夜パーティーがあるの。翼の好きな男女が乱れ交わるパーティーよ。一緒に行きましょう?」

いつものパーティーは多佳子の絶対的権力を見せつけるためのようなもの。そんなパーティーは苦手だと翼は言うから、趣向を変えたパーティーを開催した。

いつだったか、翼が望んだそのパーティー。
これなら断られないだろう。そうしてようやく、翼にまた相手にしてもらえる。

そう思っていたのに、

「多佳子にしては珍しい趣向のパーティーだね。面白そうだけど…ごめん。うさこと約束があるんだ」

ね?と、うさこに向かい可愛く首を傾げる翼。一瞬大きく目を開いて、慌てて頷くうさこの様子に、それは断る口実なのだと思い知らされる。


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