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それでも大好きなんだーっ!
第2章 夏帆さん vs うさこ ⁉︎
「うさがそう言うと思って、今夜呼んでおいた」

得意げに答える翼に、うさこの瞳が輝く。


「深雪も忙しいからな。何人かの男と別れて、ようやく身体が空いたらしい。これからはしょっ中 俺の部屋に来るらしいから、うさこも遊びに来いよ」

「わぁ♡深雪ちゃんにはつーくんを言葉責めしてもらおう!永久保存版が撮れるぅ♡」

「……言葉責めって…俺はマゾじゃないんだけど……」


はしゃぐうさこを優しい瞳で見つめる翼。

そんな2人の後ろから、

「あら、翼じゃない」

うさこの苦手な声が掛けられた。


ドレスアップした多佳子。

さすがは準ミス。

真っ赤なドレスに負けない程の存在感を放っている。


「多佳子の今夜のエスコートはライトなんだ?」

多佳子と、その隣のライトと呼ばれたイケメンに向け、翼は笑顔を見せた。


(ライト…名前負けしてない明るい髪色……)

明るい茶色の髪をおしゃれに固めた、イマドキなイケメン顔のライト。

多佳子と違い、うさこにも笑顔を向けてくれるが、その笑顔が余りにも嘘臭くて不信感を抱く。

(この人も…苦手、かも……)

思わず翼の服を引いたうさこ。

それに気付いた翼が多佳子との談笑を切り上げてくれる。


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