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それでも大好きなんだーっ!
第2章 夏帆さん vs うさこ ⁉︎
「本当なら今夜も翼でお願いしたかったのに……私の命令に背いて許されるのは、翼だけなのよ」

ライトの目の前だというのに、多佳子は翼の首に腕を回して抱き着く。

さして興味もなさそうで、ライトは止めるつもりもなさそうだ。


「多佳子の参加するパーティーは俺には向いてないんだよ。乱交パーティーなら、いつでも呼んで」

翼の言葉に、うさこの耳がピクリと立つ。

(乱交パーティー…つーくんが……ら、乱交パーティー……乱交パーティーで乱れるつーくん……と、撮りたい……っ‼︎ )


「子供の前で刺激の強いこと言わないの」

目を見開き、妄想で大興奮のうさこをどう捉えたのか……

多佳子はうさこを鼻で笑い一瞥する。


「今日のドレス、なんだか華がなくて…」

「多佳子は綺麗なんだから、それだけで充分華があるよ」

「ふふっ。ありがとう♡でもね、ここに、翼からの華が欲しいのよ」

そう言って、多佳子はドレスの胸元を大きく広げる。

「相変わらずだね、多佳子は。男除けになっても知らないよ?」

そう言って、翼は多佳子の胸元へと唇を寄せる。


チュ…と優しい音がして、翼の唇が多佳子の胸に軽く吸い付く。

その音はだんだん大きくなっていき、

「はっ…ああ、翼っ…」

興奮した多佳子が翼の頭を掻き抱く。


いくつも咲いた赤い花に、多佳子は満足げに目を細める。

そして、ライトにエスコートされながら、夜の大学構内へと消えて行った。



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