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それでも大好きなんだーっ!
第3章 深雪ちゃん(*≧艸≦)
息を切らせて待ち合わせ場所へと辿り着けば、

「一緒に写真撮って下さいっ!」

先に着いていたらしい翼の周りは、学校帰りの女子高生で埋め尽くされている。


(つーくんの写メ!私も撮りたい!)

うさこも慌てて携帯のカメラを構えるが、女子高生たちは皆うさこよりも背が高くて届かない。

(私には、なんてったって ”つーくんのイキ顔コレクション” がありますからね。どうぞご自由に!)

女子高生たちの輪から押し出された悔しさを ”アカンベ” に込めて、うさこは近くのベンチに腰掛けて携帯を開く。


イヤホンを耳に差し、動画を開く。

情事に溺れ、快楽に溺れていく翼の表情…

その瞳に映るのは、携帯を構えるうさこの姿で、

『う、さ…っ…』

甘い甘い声も、甘い甘い吐息も、

翼の全てがうさこを求めてくる。


「つー…く、ん……」

吐息と共に零れ落ちた愛しい人の名前。

求めるように足の間へと滑らせたうさこの手が、グイッと引かれた。


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