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それでも大好きなんだーっ!
第4章 お、お母様Σ(゚Д゚;)
「うさ」

ふわりと触れた翼の唇。

その冷たさに、うさこは目を見開く。

「ダメだよ!」

そう言って、うさこの両手は翼の頬を挟み込む。


「このままじゃ、ダメだよ!このままじゃ、つーくんの ”イキ顔” が腐っちゃう!」

必死に叫ぶ言葉がそれ。

笑える気分じゃなかったのに、翼の口元は緩んでしまう。


「つーくん!私と一緒に住もうよ!ね?お尻に挿してもいいから!他の人としてもいいから!だから…っ」

”お母さんはダメだよ”

その言葉は、翼の唇に塞がれる。


何度も、何度も、角度を変えて…

触れては離れ、離れてはまた触れ合って…

どんどん熱を帯びていくキスに、

「ふ、ぁ…っ、ンッ」

うさこの身体から力が抜けていく。


ズルズルと座り込んだ小さな身体。

そっと抱き寄せる翼。

救い出せないと思っていた幼馴染の闇に、一筋の光が差した気がして、深雪は嬉しそうに笑った。


「もう一回エッチしちゃう?」

深雪の言葉に、

「はいっ!携帯も手元にありますので、ぜひ動画を撮らせて下さい!」

うさこは高々と携帯を持ち上げる。


「はっ…うさこらしい」

吹き出し、そして笑い転げる翼。

こんな時なのに…

こんな時だからこそ、笑わせてくれるうさこが愛おしいと思う。


「うさちゃん家、行きたい!私も行っていい?」

「深雪はまた今度な」

「ケチー!」

いつもの笑顔を見せる翼に、うさこはホッとして目尻に溜まった涙を拭った。



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