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それでも大好きなんだーっ!
第4章 お、お母様Σ(゚Д゚;)
呆然と立ち尽くすうさこの後ろで、

「あはははは!うさちゃん最高!ちょー不審者!笑えるーっ!」

先程まで身を潜めていた深雪が笑い転げる。


「あぁぁああぁぁっ‼︎ ラスボス、強過ぎる!怖過ぎる!」

ガックリと膝をつき、地面を叩いて嘆くうさこに、深雪の笑いは益々止まらなくなる。


「うさちゃん、深雪の部屋においでよ。作戦会議開こ?」

深雪は、うさこの小さな身体に抱き着いて頬擦りする。

「で、でも!まだ諦めません!」

深雪の腕の中でやりにくそうにしながら、うさこは紙で出来たメガホンを取り出した。


「「つーくん!つーくん、起きてますかぁ⁉︎ 」」

メガホンを使って少し大きくなったうさこの声。

翼の部屋の方へ向けて、更に叫ぶ。


「「このまま一緒に私の部屋で暮らしましょう!

こう見えてお料理出来ます!貧乳ですが、裸エプロンも出来ます!

部屋は狭いですが、お望みなら女の子をたくさん呼んで乱交パーティー開きます!

他にもつーくんがお望みなら…」」



「やめなさい!」

「うさこ、ストップ!」

ものすごい勢いで玄関ドアが開き、大きな声が2つ響く。

目を見開くうさこの目の前には、

着替え途中だったのか肌蹴た翼と、

うさこの口を押さえるラスボスこと、翼の母親がいた。


「ただでさえ悪い近所の評判を、これ以上落とすようなことやめてくれる⁉︎ 」

怒り任せにうさこの口を押さえる翼の母親。

「へぇ!アンタでも近所の噂とか気にするんだ」

深雪の言葉に母親の力が強まり、うさこは苦しそうに顔を歪めその手を剥がそうと必死にもがいた。


「母さん、やめて。うさこは俺の大事な彼女だから」


さっ…と引き剥がされた手。

ようやく繋げた呼吸を大きく何度も繰り返しながら、

(彼女…しかも、大事な彼女って言ってくれたぁ♡)

うさこは幸せに浸っていた。



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