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それでも大好きなんだーっ!
第4章 お、お母様Σ(゚Д゚;)
─────はっ‼︎

ピンク色の世界からいきなり我に返ったうさこ。

「おおお母様!私、永瀬うたこと言います。翼さんを必ずや幸せにしてみせます!どうかご安心を…」

翼がうさこの口から引き剥がしてくれた母親の手を、うさこは両手でガッチリと握る。


「うさちゃん……名前が ”うたこ” になってるよ?」

深雪の言葉に、

「はい!つーくんの重大な秘密を知ったからには、私も重大な秘密を暴露します!」

いきなり過ぎるうさこの暴露話。


「私の名前は、永瀬 詩心。詩の心と書いてうたこと読みます!」

「はぁーっ⁉︎ 」

さすがの翼も驚き、深雪と共にマヌケな声を上げていた。


「”うさちゃん” じゃなくて……”うたちゃん”?」

「”うさこ” じゃなくて、”うたこ”……」

ブツブツ呟く2人に、

「小学生の頃から ”うさこ” を名乗っています。だから呼び方は ”うさこ” で構いません」

にこやかに笑ううさこ。

真顔に戻ると、

「でも!つーくんの身を預かる以上、お母様には本名を明かさなくてはいけないと思ったのです!」

翼の母親に力説した。


「本名とかどーでもいい!ツバサは私のものよ!」

怒鳴り始めた母親に、翼の方が身を硬くする。

だが、うさこは気にする様子もなく、

「つーくん!両手を前に出して!」

無理矢理 前へと出させた翼の両手に、

ガチャリ…

銀色に輝く手錠を掛けた。


「確保─────っ‼︎ 戴いていきます‼︎ 」


そう叫び、うさこは翼の手を持ち駆け出す。


「え? え? 」

困惑しつつも、うさこにつられて走り出す翼に、

「待ちなさい!ツバサ!ツバサ!」

母親の腕が伸びる。

「させないーっ!行けー、うさこぉ♡」

その腕を掴み、深雪が叫ぶ。


「その手錠、百均のものなんです。つーくんの力なら簡単に外れます。つーくんが選んで下さい!」

「選ぶ?」

走りながら交わされる会話。

「今ここで手錠を壊してお母さんのところに戻るか…私に拉致られるか…」

真剣なうさこの瞳に、翼の瞳も揺れる。


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