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いつかは結婚できると思い込んでる私へ
第1章 1
意中の相手が向こうからケーキまで持ってやって来てくれたことに、彼女は喜びよりも違和感すら感じてしまった。
『もしかしてこの人はサクラで初参加の人にいい気持ちにさせるのが目的とか?』
彼氏いない歴をこじらせた考えすぎの悪癖で、そんなことまで勘ぐってしまっていた。
「ありがとうございます。じゃあショートケーキで……」
考えすぎの割りに流されやすいあやみは、ケーキを受け取り貝塚と会話を楽しむ。
フリータイムとは言え数分後には席替えが言い渡され、貝塚は席を立つ。
二回目のフリータイムは誰もあやみの元にはやって来ず、暇な時間となってしまう。
女性一番人気と思われる女性の元には四人もの男性が群がるという、格差社会を目の当たりにさせられる。
しかしそんなことはあやみにとってどうでもいいことで、視線は貝塚を探していた。
スーツの似合う彼はあやみより少し若そうな女性と会話している。
そういうものと分かっているものの、彼女の心の中はモヤモヤとしたものが漂っていた。
『もしかしてこの人はサクラで初参加の人にいい気持ちにさせるのが目的とか?』
彼氏いない歴をこじらせた考えすぎの悪癖で、そんなことまで勘ぐってしまっていた。
「ありがとうございます。じゃあショートケーキで……」
考えすぎの割りに流されやすいあやみは、ケーキを受け取り貝塚と会話を楽しむ。
フリータイムとは言え数分後には席替えが言い渡され、貝塚は席を立つ。
二回目のフリータイムは誰もあやみの元にはやって来ず、暇な時間となってしまう。
女性一番人気と思われる女性の元には四人もの男性が群がるという、格差社会を目の当たりにさせられる。
しかしそんなことはあやみにとってどうでもいいことで、視線は貝塚を探していた。
スーツの似合う彼はあやみより少し若そうな女性と会話している。
そういうものと分かっているものの、彼女の心の中はモヤモヤとしたものが漂っていた。