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いつかは結婚できると思い込んでる私へ
第1章 1
貝塚の指は決して焦らず、じっくりとあやみの身体が馴染んでくるのを促していた。
濡れているとはいえ、まだそこまでの潤いがあるわけではない。
石鹸の滑りがあるから痛くはないものの、完全に高ぶっていない身体を無理に抉じ開けるのは快楽に繋がらない。
それに出逢って間もない相手には恐怖心もある。
危害を加えるものではないという意思表示の意味でも緩やかな動きは有効だった。
そんな女性の身体や心の動きを理解しているかのようだった。

「気持ちいい?」

二人きりなのにヒソヒソと語りかけるやり方はあやみの興奮を促す。
首で何度も小さく肯定してしまう。

貝塚がわざと指の動きを小さくすると、あやみは無意識のうちに自ら腰を遣って求めに行ってしまっていた。
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