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いつかは結婚できると思い込んでる私へ
第1章 1
更には引くとき傘の部分が気持ちよく引っ掛かる。
久々のその感覚に思わずあやみは吐息と共に声を震わせた。

「感じやすいんだね……可愛い……」

すぐに身体が反応したことに気をよくしたのか、貝塚は嬉しそうに笑ってキスをしてきた。
あやみは腰掛け、貝塚が立ったままの姿勢で進む。
指の時と同じように緩やかな抜き差しであやみが燃え盛るのを促してくる。
抱き締められているのであやみの豊かな胸元は貝塚の逞しい胸板を感じていた。
『うわっ……なんかすごい幸せっ……』
力強さと男らしさを感じると、出逢って間もないのに肌を重ねてしまったことの後悔などは消え、むしろ自分勝手な運命的なものを覚えてしまう。

「あやみちゃんの中、気持ちいいよ……」

貝塚は二重の瞳を艶やかに濡らし、愛を囁くように言ってくる。
そう言われてなんと答えていいのか分からず「ありがとうございます」とややピントのずれた返事をした。
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