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いつかは結婚できると思い込んでる私へ
第1章 1
一度てっぺんまで味わってしまうと、もはや緊張も戸惑いもなかった。
挿入したまま身を起こした貝塚はあやみの身体を腕ごと抱き締め、頑張った彼女に優しくキスのご褒美を与える。

「可愛かったよ……」

ストレートにそう言われ、嬉しさと恥ずかしさが溢れてしまう。
にへっとふやけた笑いを浮かべ、照れを隠すように自ら貝塚の唇に吸い付いた。
そうして暫しの休憩も置かずに第二幕が開始される。



浴室から始まった蜜事は激しく絡まりあい、最終的にはベッドの上で貝塚が果てることで終結した。
そして放出した後も、彼はあやみを失望させることはなかった。
抜いた後は自らの事後処理よりも先に彼女の身体を清拭してやり、すぐにシャワーに行こうという味気ない性急さもなかった。
腕枕をしてくれ、髪を撫でながら見詰められ、時おりキスをしてくれる。
終った後に「気持ちよかった?」とか「スゴいイッてたね」などと回顧されるとどこか醒めてしまうが、貝塚はそんな無粋なことを言うことはなかった。

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