この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
いつかは結婚できると思い込んでる私へ
第1章 1
結婚相手を探すと行っても社内は論外だった。
若者の離職率が高い彼女の会社には結婚相手に相応しいような相手はいない。
唯一いるのは27歳の荏原一晃(えはらかずあき)。
暗くてほとんど喋らないのに何故か営業をしてる草食系男子だった。
イケメンって訳ではないが浮気とかしなさそうだし、性格も暗いけども嫌な感じではない。結婚相手としてなくはない。
けれど何だかそれは妥協の産物にも感じてしまう。
「ここまで独身を貫いたのだから、はじめから夢のなさそうな結婚ってのもなんかなぁ……」
自分のことを棚にあげ、あやみは荏原を勝手に品定めしていた。
こういう根拠のない高望みが一番いけない。
それは彼女だってわかっていたが、それでもやはり結婚には夢や希望は持ってしまう。
若者の離職率が高い彼女の会社には結婚相手に相応しいような相手はいない。
唯一いるのは27歳の荏原一晃(えはらかずあき)。
暗くてほとんど喋らないのに何故か営業をしてる草食系男子だった。
イケメンって訳ではないが浮気とかしなさそうだし、性格も暗いけども嫌な感じではない。結婚相手としてなくはない。
けれど何だかそれは妥協の産物にも感じてしまう。
「ここまで独身を貫いたのだから、はじめから夢のなさそうな結婚ってのもなんかなぁ……」
自分のことを棚にあげ、あやみは荏原を勝手に品定めしていた。
こういう根拠のない高望みが一番いけない。
それは彼女だってわかっていたが、それでもやはり結婚には夢や希望は持ってしまう。