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いつかは結婚できると思い込んでる私へ
第2章 2
女として興味を持れたことが恥ずかしくも嬉しく思え、あやみは気付かない振りをしてもう少し深く屈む。
食い入るような視線に晒された胸元は熱くなる錯覚を覚えた。
近頃の彼は仕事に対する熱意が違う。
重大な責務が彼を男として育てているのかもしれない。
そう思うと姉のような嬉しさが湧き出てきて、胸の谷間くらいサービスしてあげたい気持ちになった。

胸のチラ見せサービスが効いたわけではないだろうが、荏原の静かな気合いはその後も商談最終日まで続いた。
注意をされても弱音を吐かず、上司の同行も極力せずに商談を進めていった。
やるだけのことはやった。
そう言い切れるくらいに尽力を尽くし、あとは相手先の返答を待つのみとなる。
午前中には結論が出ると言われていたが、結局連絡のないまま昼休みとなってしまった。
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