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いつかは結婚できると思い込んでる私へ
第3章 3
自分が世界で一番美しいと言ってくれる鏡と一緒だ。
タクトに慰められ、現実逃避をしていてはなにも始まらない。
三十五歳。
親と同居。
彼氏なし。
最近二人の男に身体を弄ばれた。

現状を呪文のように唱えると、より一層鬱になれる。
タクトと訣別しなきゃ……

再びあやみは目を閉じ、タクトを甦らせる。

タクトを最低な男にして大嫌いになろう……

「おい、ビッチ。俺に隠れて二人の男とヤったらしいな?」

タクトは薄笑いを浮かべ、あやみの頬をペチペチと叩く。
なにも答えない彼女に腹を立てたタクトは荒々しくあやみの服を剥いだ。

「嫌っ!?」
「うるせぇよ、アバズレ。でけぇ胸して……その乳袋で男を誑(たぶら)かしたのかよ」

彼はあやみを組み敷き、無理矢理ショーツを脱がすと指を二本突き刺した。

「ああっ!!」

それはそれであやみの好きなシチュエーションになってしまった。
獣のように荒々しく交わり、激しく燃え上がってしまう。
そのあと腕枕をされ、甘い時間を過ごしながら仲直りしてしまったことは言うに及ばないことであった。
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