この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
いつかは結婚できると思い込んでる私へ
第1章 1
気まずくなってあやみは慌てて視線をそらした。
いきなり心拍数が上がってしまったあやみをよそにパーティーは開始される。
上の空で説明を聞いていた彼女が慌てる暇もなく、戦いの幕は切って落とされた。
パーティーは男性が一つづつ席を移動し、全員と二分間会話をする形式だった。
一応会話後に三十秒ほど今話した相手の印象をメモする時間があったが、初参加の彼女は四人程度それを繰り返しただけで誰が誰だか分からなくなる。
パニクってる内に男性十五番札をつけた先程のイケメンがあやみの前に座った。
「あっ……どうもっ……」
「はじめまして」
互いのプロフィールカードを交換してトークがスタートする。
男性のプロフィールには『貝塚修太郎(かいづかしゅうたろう)37歳』と書かれてあった。
「わたしこういうの初めてで……どうしていいのかさっぱり分からなくて」
「バタバタしてて誰が誰だか分からなくなるよね」
あやみは自分がこういうパーティー慣れしていないことをさりげなくアピールする。
貝塚は笑いながらプロフィールとあやみの顔を交互に見ていた。
いきなり心拍数が上がってしまったあやみをよそにパーティーは開始される。
上の空で説明を聞いていた彼女が慌てる暇もなく、戦いの幕は切って落とされた。
パーティーは男性が一つづつ席を移動し、全員と二分間会話をする形式だった。
一応会話後に三十秒ほど今話した相手の印象をメモする時間があったが、初参加の彼女は四人程度それを繰り返しただけで誰が誰だか分からなくなる。
パニクってる内に男性十五番札をつけた先程のイケメンがあやみの前に座った。
「あっ……どうもっ……」
「はじめまして」
互いのプロフィールカードを交換してトークがスタートする。
男性のプロフィールには『貝塚修太郎(かいづかしゅうたろう)37歳』と書かれてあった。
「わたしこういうの初めてで……どうしていいのかさっぱり分からなくて」
「バタバタしてて誰が誰だか分からなくなるよね」
あやみは自分がこういうパーティー慣れしていないことをさりげなくアピールする。
貝塚は笑いながらプロフィールとあやみの顔を交互に見ていた。