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sunset~君の光になりたい
第4章 粟立つ気持ち

「そんな事ないよ!里沙の方が1000パーセント美女だってば!」

 千波は、花のような笑みを里沙に向けた。
 
 ――本当にもったいない。私といる時のように、この子が他の場所でもこんな風に笑顔になれるなら――と、里沙は思う。

 千波は小学二年の頃から人と接するのが極端に苦手になった。
 高校生になってからは当たり障りのない会話なら他の人と出来るまでにはなったが、まだぎごちない。
 特に若い異性が苦手だったりする。
 千波は、鏡を前に両手を組み、お祈りする仕草で眉を寄せて目を瞑り、何やらブツブツ言っている。

「……大丈夫?」

 千波の緊張が里沙にまで伝染したようだ。

「……正直、あの金髪の人に会うのが怖いような気もするけど……昨日は失礼な事しちゃったから謝らないと……」

 千波は微かに震える声で言った。



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