この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
sunset~君の光になりたい
第4章 粟立つ気持ち
「そうだね!それいいね!今からクッキー焼く!里沙ありがとう!」
声を弾ませ、キッチンに何時間か篭城しメンバー四人分のクッキーを焼き上げたのだ。
(千波が、こんなに前向きな行動をするなんて……)
やはり音楽の力は大きい。
千波は、昨日初めてthunderを知って、すっかり虜になってしまったようだ。
「thunderのファンになるのもいいけどさー?OVEREARTHの事も忘れないでよ?!?」
里沙は千波の背中を軽く叩く。
「忘れないよ!今度一緒にライブ行く約束だもんね!楽しみ!」
千波は里沙の両手を握り飛び跳ねた。
こんなに明るくはしゃぐ千波は久しぶりで、里沙も何だかテンションが上がり一緒にはしゃいだ。