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sunset~君の光になりたい
第8章 hold on
「招待の方ですね!メンバーが楽屋でお待ちです!こちらへどうぞ!」
スタッフに案内されて"STAFF ONLY"
と書かれた青いドアのノブに手をかける。すると、同時に向こうでもドアを引いたようだ。
「あっ……」
「お―っと!!」
よろめいた千波を大きな腕と胸が受け止めた。
微かにタバコの匂いがする。
「……しょっちゅうこうなるけど、あんた大丈夫か」
呆れたような声が頭上でして見上げると、ヒロだった。
綺麗にセットした金髪がいちだんと似合っている。
千波はつい見惚れた。彼も目をパチパチさせている。
「おっ二人さーん!いつまで見つめ合ってんのー?」
後ろから大きな声がして千波は我に返り慌ててヒロから離れ、彼も同時に千波から手を離した。
「千波ちゃん!ようこそ!ヒロのセクハラな出迎えでごめんな!」
銀川がケラケラ笑いながらヒロの背中をバシバシ叩く。
「い……いえそんな!セクハラだなんて!」
「ヒロよかったやん。千波ちゃん許してくれたで?」
ドラムのオーちゃんが丸い顔をニコニコさせて言った。
「だから……セクハラちゃうって」
ヒロは苦々しい口調で言うと、
「そうや、この間の特典のサインな」
サインを紙袋から出してみせた。
「あ!そうです!お忙しい中、ありがとうございます」
「ライブ中持ってるとくしゃくしゃになるから、終わったら、また取りに来な」
「ああ、そうですね……せっかくのサインだし……」
漫画を読むことに集中していた武彦が雑誌から顔を上げた。
「ヒロ……お前、今さりげなくライブ後の打ち上げに、千波ちゃんを誘ったな」
武彦がヒロを指差して大袈裟に叫ぶ。銀川とオーちゃんが、ひゅーひゅーと口笛を吹いた。
スタッフに案内されて"STAFF ONLY"
と書かれた青いドアのノブに手をかける。すると、同時に向こうでもドアを引いたようだ。
「あっ……」
「お―っと!!」
よろめいた千波を大きな腕と胸が受け止めた。
微かにタバコの匂いがする。
「……しょっちゅうこうなるけど、あんた大丈夫か」
呆れたような声が頭上でして見上げると、ヒロだった。
綺麗にセットした金髪がいちだんと似合っている。
千波はつい見惚れた。彼も目をパチパチさせている。
「おっ二人さーん!いつまで見つめ合ってんのー?」
後ろから大きな声がして千波は我に返り慌ててヒロから離れ、彼も同時に千波から手を離した。
「千波ちゃん!ようこそ!ヒロのセクハラな出迎えでごめんな!」
銀川がケラケラ笑いながらヒロの背中をバシバシ叩く。
「い……いえそんな!セクハラだなんて!」
「ヒロよかったやん。千波ちゃん許してくれたで?」
ドラムのオーちゃんが丸い顔をニコニコさせて言った。
「だから……セクハラちゃうって」
ヒロは苦々しい口調で言うと、
「そうや、この間の特典のサインな」
サインを紙袋から出してみせた。
「あ!そうです!お忙しい中、ありがとうございます」
「ライブ中持ってるとくしゃくしゃになるから、終わったら、また取りに来な」
「ああ、そうですね……せっかくのサインだし……」
漫画を読むことに集中していた武彦が雑誌から顔を上げた。
「ヒロ……お前、今さりげなくライブ後の打ち上げに、千波ちゃんを誘ったな」
武彦がヒロを指差して大袈裟に叫ぶ。銀川とオーちゃんが、ひゅーひゅーと口笛を吹いた。