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sunset~君の光になりたい
第10章 罪作りなtouch
「チャラチャラと金髪に染める男は信用出来ないの!日本男子は黒髪!日本人は世界で一番黒髪が似合う人種なのに!」
「ヒロさん金髪似合うやないの。あんたの大好きな
 "OVEREARTH"のタケヒコ様だって金髪時代があったでしょ?」
 
 カキ――ン!
 ペコのハタキと里沙の箒が烈しくぶつかる。

「ぐぐ……タケヒコ様の金髪は認めなーい!ヒロさんの金髪はもっと認めないわあ――!」

 ガキッ!

 再び箒とハタキがぶつかり合い火花が散る。

「でぃやああ――っ」

 ペコはハタキを二つ持ち、切り込んできた。
 里沙は咄嗟に箒で受け止める。
 バキーン!

「じゃあ大森さんの金髪も認めないってーの?ああん!?」

 ペコが高速で反撃する。里沙はハタキ攻撃をことごとく受け止めた。

 ガッ!
 ガッ!
 バキーン!

 箒がペコの眉間に向かって振り下ろされる。ペコはハタキで打ち返し、直ぐ様カウンターを仕掛けた。
 里沙はヒラリとかわし、箒を振り上げる。

「誰がなんと言おうと! 金髪は好かないのよ――!どりゃあああ」
「わからずや――!こんな子に育てた覚えはママはありませんよ!きょええ――っ!」

 それぞれの渾身の攻撃が同時に繰り出される。

 バコッ!
 ハタキと箒が同時に折れ、それはこの勝負の終りを示していた。
 ペコは折れたハタキを持って、ニヤリと笑った。

「なかなかやるやない。里沙」

 里沙はエプロンの埃を手で払う。

「母さんこそ、まだまだ現役だね」


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