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sunset~君の光になりたい
第13章 月夜に願う
千波は水色のパジャマを着て、ベッドに腰かけて何か一生懸命考えごとをしているようだ。
枕の傍らには音楽雑誌のthunderが載っているページが開かれたまま置いてある。
「ありがと。里沙」
カモミールティーを見て表情が和らいだ。
大事そうにカップを持って、
「あったかい……」と呟く。
里沙は、気になって仕方がなかった事をズバリ切り込んだ。
「今日のデートで、何かあったの?」
すると千波の両目がみるみる間に、涙目になる。