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sunset~君の光になりたい
第13章 月夜に願う

千波は、消え入る様に、小さく呟いた。
「今日、ヒロさんと……キスしたの」
「ふーん、そう……って……えっええーー!?」
更なる衝撃の事実に、里沙はカップをひっくり返す。
慌ててタオルでテーブルを拭き、落ち着こうと自分に言い聞かせるが、更にもうひとつのカップもひっくり返してしまう。
「里沙、大丈夫?」
千波はカップを拾い、テーブルを綺麗にふきあげた。里沙は動揺を隠せず部屋の中を、熊のようにぐるぐる歩く。
千波は話しを続けた。
「キスされた時、身体が固まって冷たくなって……自分の意思とは関係ないの……
ヒロさんに触られるのは嫌じゃないし……」
里沙は、引き続きぐるぐる歩きながら、頷いて話しを聞く。
「嬉しかったのに……なのに……私」
千波は両手で顔を覆い、嗚咽を漏らした。
「千波~!」
里沙まで泣きたくなってくるが、まだぐるぐる歩くのを止められずにいた。
「やっぱりあんたヒロさんを好きなんやねえ」
「そうなのかな……」
里沙は、まだ馬鹿みたいにぐるぐる歩き回る。
「でもさ!今まで好きだって思える人居なかったのに、ヒロさんの事好きになれたんだから……大進歩だよ!」
「そう……かな」
「そうだよ!きっと良くなるって!平気でちゅーでも 何でも!できるようにいいい」
視界が急にぐにゃりと大きく曲がり、よろめき派手な音を立てて壁に頭をぶつけ崩れ落ちた。
「今日、ヒロさんと……キスしたの」
「ふーん、そう……って……えっええーー!?」
更なる衝撃の事実に、里沙はカップをひっくり返す。
慌ててタオルでテーブルを拭き、落ち着こうと自分に言い聞かせるが、更にもうひとつのカップもひっくり返してしまう。
「里沙、大丈夫?」
千波はカップを拾い、テーブルを綺麗にふきあげた。里沙は動揺を隠せず部屋の中を、熊のようにぐるぐる歩く。
千波は話しを続けた。
「キスされた時、身体が固まって冷たくなって……自分の意思とは関係ないの……
ヒロさんに触られるのは嫌じゃないし……」
里沙は、引き続きぐるぐる歩きながら、頷いて話しを聞く。
「嬉しかったのに……なのに……私」
千波は両手で顔を覆い、嗚咽を漏らした。
「千波~!」
里沙まで泣きたくなってくるが、まだぐるぐる歩くのを止められずにいた。
「やっぱりあんたヒロさんを好きなんやねえ」
「そうなのかな……」
里沙は、まだ馬鹿みたいにぐるぐる歩き回る。
「でもさ!今まで好きだって思える人居なかったのに、ヒロさんの事好きになれたんだから……大進歩だよ!」
「そう……かな」
「そうだよ!きっと良くなるって!平気でちゅーでも 何でも!できるようにいいい」
視界が急にぐにゃりと大きく曲がり、よろめき派手な音を立てて壁に頭をぶつけ崩れ落ちた。

