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隷従超鋼ヴァギナス [1] 胎動編
第1章 プロローグ
 ムズムズするその性感を伴った疼きが、下半身を犯すチューブの脈動とシンクロしていく。

 気づけば周りの女たちも同様だった。皆、激しい責めに追い詰められ、乳房を揉みしだかれて腰をくねらせ半狂乱の痴態を晒していた。

「あああ……あたしの胸があ……」
「お乳っ……お乳でちゃうぅ……」
「痒いっ……おっぱいの先が熱くて……ああっ……ふあああっ」

 もはや、肉体の上も下もなかった。乳房も膣内も、溶鉱炉の中でひとつになって赤く輝き淫靡に渦巻く溶鋼のように、どろどろとなって融合していく感覚。小さな絶頂感がボコボコと沸き立つ気泡となって連続的に弾ける。

(た……耐えられないっ……こんなのっ! 慶一さんっ……あなたぁっ)
「助けてっ! 慶一さんっ! あなたっ! あな……ああっ……でもいいのォ! 機械に犯されてるのに……うううううふううううんっ……あなたよりイイのぉッ! ごめんなさいっ慶一さんっ! あたし……あたし……許してェェェェ!」

 カチッ!

 背後の淫機獣の体内からスイッチが入ったような音がした。軽い電気的な痺れが脊椎に走る。それはこの機械が自分の支配を完了した信号なのだと本能的に理解できた。牝として制圧されたのだ。そして自身の肉体の〝女″がその支配を悦び受け入れてしまったのだ。

(あ……ハアッ……す、すごい……)

 虚無的な感覚。心の中に広がる広大無辺な屈従の地平のヴィジョン。

 それは真理子が経験したことのない感動だった。なにもかもが溶けて消え失せていく至上の快楽。

「ああっ……あああああっ……イック……ダメッ……連れて行かれちゃう……んああああああああっ……イイッ……ひあああああんんんんあああああああああああああああああーッ!」

ビシュッ……プルッ……プルルル……プッシュウウウウウウッ!

 勃ちきった乳頭からミルクが勢いよく飛び散る。射乳と共に腰が痙攣をおこし、グルグルと音を立てて伸縮する子宮のリズムに合わせて絶頂小水が肉裂を割ってはしたなく噴き出す。

 ばちゃばちゃばちゃと地を打つ淫音は真理子のものだけではなかった。捕えられた全ての女が真理子と同じく絶頂を受け入れさせられていた。淫靡な発情臭が辺り一帯にむせるほど立ちこめる。

(ケイ……英瑠……どうか無事で……)

 オーガズムの彼方に意識を薄れさせながら真理子は最後にそう願った。
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