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情画
第4章 深夜
先生は無口だった。

静かな感じは嫌だった。

「沙絵さんは学校は行ってないんですか?」

聞きたかったことだった。

「今はちょっとね。お休みしてるの。
でも、ちゃんとした女子高生よ。」

「ちゃんとじゃないだろ。」

「あら、周りだって体でお小遣い作ったり、何人も彼氏という男がいるとか…
大して変わらないわよ。」

「いや、こんな恐ろしい女王様じゃ、同年代の男子はたじたじだな。」

「こっちから願い下げよ」

何とも普通かどうかはともかく、父娘の会話が繰り広げられた。

でも、自分で聞いておきながら、その会話に入ることはできなかった。

しばらく会話が途絶える。

「沙絵さんの制服姿、見てみたいです。」

「いいわよ。最後の日に見せてあげる。」

ワタシは次の質問に動揺して、この言葉をよく聞いてなかったのだ。

「いずみさんの家のsexは、どんな感じ?」

「家のsex?」

「回数とか体位とか、趣向とか…」

「ふ、普通だと思います。」

「何で普通ってわかるの?」

「い、いえ、わかりません。」

「パターンとか役割とか決まってるの?」

「き、決めたわけではありませんが、大して変わらないです。」

「ふうん…よくわからないわね。」
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