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情画
第6章 夜明け
ゆっくりと花弁を舌が這う。蹂躙されているということを長く自覚させるためなのだろうか…

沙絵…さん…やめて…お願い…します…

ワタシは悪あがきをして、冷静さを失わないように頼み続けた。

あぁ…いや…

ゆっくりと掃除をするみたいに舌が動く。

いやだ…やめて…

沙絵さんは答えずに舐め続ける。スピードもゆっくりで変わらない。

ワタシの形を舌で覚えるかのように、同じペースで何度も舐め続けるのだ。


沙絵さん…


ワタシは名前を呼ぶだけで止まってしまう。

さっきの先生と同じだ。

抵抗しようとして、気持ちいいと言ってしまいそうで、名前を呼ぶところで止まってしまったのだ。


そんなワタシにちゃんと気づいていて、今まで花弁だけを攻めていた沙絵さんの舌が登ってきた。


だめぇ…そこは…やめてぇ…


気持ち良くなってしまうから、やめて欲しい。
言葉にならなかった続きは完落ちのセリフだった。


あああ…

花芽の周りをゆっくり舐められる。

だめだ。すべて征服されてしまう。

あぁ…

でももう、やめてとは言わない、それが気持ちいいと欲しいと体が言っているから…
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