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情画
第6章 夜明け
ゆっくりとした攻めに、ワタシは

あぁ…

とだけ鳴き続けていた。

目は開けていたのに、気付かないうちに先生は足の方に行っていた。

沙絵さんもずっと喋らずに攻め続ける。

変わらないリズム、単調な攻めを休まないためになんだろう。

そして無言の攻めが、自分にもたらしているものをしっかりと自覚した。

沙絵さんの声が頭の中で聞こえる。

『嫌って言わなくなったわね。』

『今、舐められて自分がどんな風になってるか知ってる?』

『ぷっくり腫れ上がって舐めて貰いたがってるわよ?』

『女になぶられてもしっかり反応してるじゃないの…』


たまにワタシの表情を探る時に沙絵さんの瞳が言うのだろうか…

沙絵さんが言いそうな責めの言葉が、沙絵さんの声で頭の中に響くのだ。



そして、もう1つ
沙絵さんは、周りを舐めるだけで、花芽には絶対に触れてこない。

『欲しかったら、自分でいいなさいよ。
奴隷らしくねだりなさい。』

だからワタシは、あぁ…
とだけ鳴いているのだ。

あぁ…

自分でもわかっている。あぁ…の音色が、種類が変わって来ていることを…


蹂躙される哀しみのものから、中心に触れて貰えない落胆のあぁ…になってきていることに。
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